【Q&A サックス】連符が吹けるようになる練習を教えてください
【質問】
連符が吹けるようになる練習を教えてください。
今、連符がたくさん出てくる曲を練習しているのですが、なかなかうまくできません。スケール練習とかもっとした方が良いのでしょうか。
【回答】
まずはスケール練習、次に連符の指を覚え、そして連符の前後の音符を含めて練習します。
練習は3つの段階に分けられます。
1. スケールを覚える
2. 連符の指を覚える
3. 連符の前後のフレーズを含めて練習する
順番に解説していきます。
スケールの指を覚える
連符を吹く基礎になる技術はスケールです。そもそも指使いが覚えれていないと連符は吹けません。
連符に向けて練習してほしいスケールは最初は2つです。
・半音階 (ドド#レレ#ミファファ#…)
・長音階・メジャースケール (ドレミファソラシド)
サックスのなるべく低い音、例えば低いドから始めて高いドまで上がり、また降りてくる、ということを繰り返します。
メトロノームを使って、少しずつ早く練習しましょう。
特に半音階は、連符にたくさん出てきますので、達人になっておいて損はありません!
ちなみに長音階(メジャースケール)は12個ありますが、よく使うキーはなどあるので、以下の順番で練習すると良いでしょう。
【初級編】これはマスターしよう!
・ド(調号なし)
・ファ(シがb)
・ソ(ファが#)
・シb (シ・ミがb )
・レ (ファ・ドが# )【中級編】次はこちらを練習
・ミb (シ・ミ・ラがb )
・ラ (ファ・ド・ソが# )
・ラb (シ・ミ・ラ・レがb )
・ミ (ファ・ド・ソ・レが# )【上級編】さらにこちらも挑戦!
・レb (シ・ミ・ラ・レ・ソがb )
・シ (ファ・ド・ソ・レ・ラが# )
・ソb (シ・ミ・ラ・レ・ソ・ドがb )
コンクールなどある場合、上記の順番に限らずに、連符の出てくるキーを優先に練習するのも良いでしょう。しっかりと指を覚えましょう。
連符の指を覚える
連符を繰り返して最低20回吹いてみましょう。
例えば「ドレミファソラ」という十六分音符の6連符だった場合、テンポはゆっくりから、徐々にテンポを上げ「ドレミファソラ ドレミファソラ」と、連続して練習します。
個人差はありますが、同じテンポで連続して最低でも20回吹くと、指が覚えだして最初よりもスムーズに吹けるようになります。
もし50回やっても100回やっても指が覚えれない場合、そもそも連符が出てくるキーのスケールが覚えれてない場合があります。
その場合は上記の「スケールの指を覚える」を参考にしてください。
連符の前後のフレーズを含めて練習する
連符が出てくるスケールを覚え、連符の指も覚えたら、次は連符の前後のフレーズを含めて練習しましょう。
最初は一小節前から、一小節後まで。そして二小節前からと。次はフレーズ全体の最初から、そして曲の最初から、というふうに拡大していってみましょう。
個別にフレーズを覚えることと、フレーズをつなげることはまったく別の練習になります。
なので、個別練習をしたら必ずつなげる練習をしましょうね。
アドバイス担当:鈴木 悟
1986年生まれ。東京都出身。
中学よりテナーサックスを始め、中学3年のときに親の仕事の関係で渡米。
マーチングバンド、ビッグバンドジャズ、オーケストラピットを経験。
高校1年で帰国し、サックスを向井志門氏に師事。
国際基督教大学に入学後、早稲田大学のビッグバンドサークルに所属し、山野ビッグバンド・ジャズ・コンテストで優秀賞を獲得。
大学在学中よりプロ活動を開始。
現在は講師として個人レッスンを行いながら作・編曲、および自身のブログ「サックスの奥義、ホンカー」にて、サックス上達のための情報発信を行っている。