【Q&A フルート】ビブラードがどうしてもスタッカートみたいになります。
【質問】
ビブラートをしたいのですが音がスタッカートみたいに切れてしまいます。どのようにすれば直るでしょうか。
【回答】
息を繋げたまま、息の圧力を高められていないのかもしれません。
状況を見て確認できていない為、あくまで推測になってしまいますが、息を繋げたまま息の圧力を高められていないことが考えられます。
下記のような対処法をやってみましょう。
①ゆっくりなテンポから練習
息を四拍(♩=60位で)伸ばしている間に、二拍かけてクレッシェンド、二拍かけてデクレッシェンドする。つまり四拍の間に1回ずつクレッシェンドとデクレッシェンドを行ってみる。
この時、音が割れないギリギリまでクレッシェンドするのがコツです。 音が割れる程の息は出してはいけません。これで息の圧力を高める訓練をします。
それでも音が割れる場合は、まだ唇の筋肉が弱い可能性が高いので、先ずは地道にロングトーン等で圧力に負けない唇を作っていく必要があります。
②四拍の間に二回、クレッシェンドとデクレッシェンドをする
慣れてきたら四拍息を伸ばしている間に、二回、クレッシェンドとデクレッシェンドを行ってみましょう。①と同じ音が割れない程度のギリギリMAXまでをイメージして、息は必ず繋げる事。
③一拍ごとにクレッシェンドする
更に慣れてきたら、息を延ばしながら、一拍ごとにクレッシェンドをしてみましょう。
ここら辺までくると、(取り急ぎヴィブラートにおいては)あまりデクレッシェンドの事は考えなくてもいいです。
あとは動画の訓練も参照しながら練習してみてください。
大事なのはしっかりと息を繋げる事、そしてそれだけ余裕をもって音を伸ばせる土台を作ること。
ロングトーンがしっかりと伸ばせない段階から飛び級でやろうとはしないように気をつけてください。
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アドバイス担当:左瀧知
桐朋学園芸術短期大学卒業。同専攻科修了。 これまでにフルートを白尾隆、永井由比、丸山正昭の各氏に師事。ジャズ理論を松本健一氏に師事。 クラシックプレーヤーとして、全国各地でのコンサートや室内楽演奏、オーケストラや吹奏楽の助演等を行う、ジャズ・ポップスプレーヤーとして都内や各地でのライブ活動、レコーディング等も行う。
そのジャンルにとらわれない自由なスタイルと、決してぶれない美しい音色が好評を博している。現在、後進の育成にも力を入れており、吹奏楽の指導等も行なっている。