【Q&A エレキベース】ドライブ・ゲインとボリュームの違いは何?
【質問】
ドライブ(ゲイン)とボリュームの違いは何ですか?
ドライブもボリュームもどちらも音量は上がるのですが二つの違いは何なのでしょうか?
【回答】
インプット(ギターやベースから送られた)の音量を上げるのがドライブ(ゲイン)、アウトプット(スピーカーからでる音)の音量を決めるのがボリュームです。
ドライブという呼び方はアンプの種類によって変わったりもするのですが、大体ゲインと同じ意味合いで使います。ここではゲイン(ドライブ)として解説します。
ゲインとボリュームの違いは蛇口から水を出すイメージだと理解しやすいです。
水道局がギター、自宅の水道がアンプ、蛇口がボリューム、水が音。ゲインは水を増やす魔法。
水道局(ギター)から水道(アンプ)へ水(音)が送られます。この時、水道局(ギター)から送られた水(音)の量だけでは使うのには少ないため、ゲインという魔法で水の量を増やします。増やしすぎると水質が変化するのである程度で止めます。
そして水道(アンプ)へ十分に水(音)がくると、今度はどれくらいの水をだすかを蛇口(ボリューム)を開く大きさによって決めます。蛇口(ボリューム)を開くことのできる大きさは水道(アンプ)のスペックによりきまっています。
蛇口を沢山ひねれば水道へ来ている水をフル(大きく)で流せるし、絞れば流れる量は少なく(小さく)なります。
というようにゲインは音を10から100に増幅させますが、ボリュームは100の音をスペックの決まったアンプのスピーカーという蛇口から「100で流す」や「50で流す」などするものなのです。
そしてそのアンプのスピーカーが蛇口が広いものを使っていればホールで響くような音がでるし、蛇口の小さなアンプのスピーカーなら蛇口全開にしても部屋で響くような音になるのです。
下記にわかりやすいようにアンプ、ゲイン、ボリュームを簡単に解説します。
アンプ
アンプのスピーカーからでる音量はアンプ本体によってあらかじめ決まっています。このアンプにギターやベースをつないで音を大きくします。
この時ギターやベースからアンプに送る音をインプット、アンプのスピーカーから出る音をアウトプットと呼んだりします。
ゲイン(ドライブ)
まずギターやベースをアンプに繋ぎギターを弾いて音を送ります。(インプット)。このままでは音が小さいのでアンプのスピーカーから十分な音がでません。そこでインプットを増幅します。
この送られてきた音を増幅するのがゲインです。10を100のように増幅するので大きくしすぎるとノイズがのったりもします。
ボリューム
ギターやベースからアンプに音が送られゲインによって音が増幅されました。そして今度はアンプのスピーカーから音を出します。このゲインによって増幅された音をスピーカーからどれくらい出すかを決めるのがボリュームです。
スピーカーから出る音量は、先に書いた通りアンプの仕組みなどによりすでに決まっています。ゲインのように10を100に増幅するわけではありません。
ゲインで送られて来た100という音をボリュームで70流すか、40流すかを決めるのがボリュームです。この時大きなアンプのスピーカーなら同じ70でも大きな音がでるし、小さなアンプのスピーカーなら同じ70でも小さくなります。
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アドバイス担当:木村俊介
千葉県出身。日本大学理工学部卒業。大学時代エフェクターなどの音楽機材を自作しエンジニアを目指すが大学卒業後プレイヤーに転身。独学でウッドベース、ジャズ、音楽理論を学ぶ。 2012年から都内でジャズのグループレッスンの講師を担当。ジャズベーシスト、サポートベーシストとして精力的に活動しながらロックバンドAmes Roomのベーシストとしても活動中。