カホンはラテン音楽で使うことはありますか?【Q&A パーカッション】
【質問】
カホンはラテン音楽で使うことはありますか?
カホンを持っているのですが、ラテン音楽で使われることはあるのでしょうか。やはりフラメンコなどでつかうものなのでしょうか。
【回答】
ラテン音楽でも使われます。
カホン(cajōn = スペイン語で木箱)の発祥はペルーと言われています。
当時、スペイン統治下のペルーではアフリカから運ばれた奴隷達が通信手段として楽器を叩いていた為、反乱等を恐れ楽器の使用を禁止していたそうです。
そこで彼らは引き出しや木箱を叩いてリズムを楽しんでいた中でカホンという楽器が生まれたと言う事です。なので、初めは響き線の無いものでした。
その後スペインに持ち込まれ、改良されて現在の響き線の付いたカホンが確立され、フラメンコには無くてはならない楽器の一つとして世界中で有名になりました。
同じくスペイン統治下であったキューバにも独自のカホン文化があり、ルンバ(Rumba)という太鼓と歌のみで演奏されるダンス音楽(社交ダンスで踊るルンバ”Rhumba”とは別物)の中でペルー・スペインとも違うタイプの「キューバンカホン」と呼ばれているカホンが演奏されています。
キューバンカホンは縦長の台形で、コンガやジャンベのように床に置いたり、足に挟みながら天面を叩いて演奏します。
この様に異なる場所で異なるルーツを持ったカホンが存在しているので、歴史を遡れば数多くのラテン音楽で使われていた形跡を見つける事が出来ます。
現在はラテン音楽で使われるカホンはキューバンカホンのイメージが強いですが、スペインタイプのカホンもアコースティックな演奏などでバスドラ・スネアの代わりに使われていたり、サルサやラテンジャズ、フォルクローレなどの中南米の音楽にも多く使われる事があります!
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アドバイス担当:内山永人
パーカッショニスト。1989年11月7日生まれ、元野球少年。
都立杉並高校吹奏楽部在籍中、吹奏楽そっちのけでラテンパーカッションに没頭。
幅広いジャンルに対応すべく、尚美ミュージックカレッジにてクラシック、現代音楽、Pops、Jazz、World Musicを学ぶ。
Salsa、Latin Jazzのみならずアコースティックによるシンガーサポートやゴスペルライブ、ダンスホールや小中学校での公演、大手テーマパークへの出演など、ジャンルを問わず活動の場を広げている。
2011年ラテンビッグバンド“Son Na Banana”を結成。
その他 主な活動 Orquesta Regulus、Kiyoseción、Latin Estrella、EL COMBO CREACION、チャーリー宮毛&Latin Swingers、松井イチロー&La Noche、SANTAMA、StarSalsa 等々