【Q&A フルート】タンギングがうまくできません。
【質問】
タンギングがうまくできません。
タンギングをしようとすると音が出なくなるのですが、どのようにするとうまくでできるようになりますか。
【回答】
タンギング無しでの音出しから、徐々に確認していきましょう。
タンギングをしようとすると音がでないというのは、「舌を突く事に意識が行き過ぎて、タンギングしようとすると口の形が変わってしまい、息の流れがブレて音が出なくなってしまっている」といった原因が考えられます。
以下を試してみてください。
① タンギング無しでも音がでるか確認する
出るのであれば、最初はそれで数秒間(最低6〜8秒)音を出し続けられるように、繰り返し反復練習しましょう。
② 音を出している最中に「舌で息が出ている口の穴を塞いで音を止める」
①を数秒間音を出し続けることができるようになりましたら、舌で息が出ている口の穴を塞いで音を止める、吹いては止める、また吹きなおしては止めるを繰り返してみてください。
③ 吹く→止める→吹くを繋げてできるようにする。
「音を出す」 →「 舌で止める」(この時、息は吹き続けようとしてください。塞いでいる口から今にも息が出ようとしているイメージです。) → 「舌を離してまた音が出る」、こうなれば成功です。
最初は止める時間を長くとり、徐々に短くしていってください。
④「③」の最初「吹く」をカットする。
「音を出さずに舌で息の流れを止めている状態」 → 「音を出す」、が安定して成功すれば、OKです。
⑤「②」で行った「舌で口の穴を塞ぐ」のではなく、もう少し口内の内部で息の流れを止める
舌先を上顎につけて、口の内部で息の流れに蓋をするイメージです。舌先をつける場所は人それぞれですが、僕はだいたい前歯のつけ根から1〜2mm程手前の位置につけます。
あまり外側過ぎたり、内側過ぎるとスムーズに動かないので、自分が自然にできる位置を探してください。
息の流れが止められない(例えばサイドから息が漏れちゃう等)場合は口の形がおかしい可能性が高いです。頬をふくらませたりしていると、タンギングができません。
フルートを吹くときの口の内部は「あいうえお」の「う」を発音するときの形です。
⑥ 口の内部で息の流れを止めながらできるようになればOK。
「③」 → 「④」と同様に全ての音でこれができるようになれば、タンギングは大丈夫です。
ぜひ、トライしてみてくださいね。
講師への質問はLINE@へ
アドバイス担当:左瀧知
桐朋学園芸術短期大学卒業。同専攻科修了。 これまでにフルートを白尾隆、永井由比、丸山正昭の各氏に師事。ジャズ理論を松本健一氏に師事。 クラシックプレーヤーとして、全国各地でのコンサートや室内楽演奏、オーケストラや吹奏楽の助演等を行う、ジャズ・ポップスプレーヤーとして都内や各地でのライブ活動、レコーディング等も行う。
そのジャンルにとらわれない自由なスタイルと、決してぶれない美しい音色が好評を博している。現在、後進の育成にも力を入れており、吹奏楽の指導等も行なっている。